初めての精力剤

ユンケル皇帝液

ユンケル皇帝液
主成分 反鼻チンキ100mg・シベットチンキ250mg・ゴオウチンキ250mg・ニンジン乾燥エキス10mg・西洋サンザシエキス3mg・ジオウ乾燥エキス30mg・ローヤルゼリー100mg・ビタミンB1硝酸塩10mg・ビタミンB2リン酸エステル5mg・ビタミンB610mg・ビタミンB1250μg・ビタミンE酢酸エステル10mg・ニコチン酸アミド5mg・パンテノール10mg・コンドロイチン硫酸エステルナトリウム120mg・無水カフェイン50mg
参考価格 800円(1本30ml)
販売元 佐藤製薬

ユンケル皇帝液とは

ユンケルと聞くと、どんなイメージがありますか?
多くの方が「昔からある栄養ドリンク」という印象を持っていると思います。

そこでユンケルにはどんな成分が入っていて、いつどんなときに飲むのが適しているのかを調査してみました。

ユンケルにはたくさんの種類がありますが、ここでは一番一般的な「ユンケル黄帝液」についてご紹介します。

ユンケルの有効成分とは?

ユンケル黄帝液の有効成分は大まかに「生薬」「ビタミン類」で構成されています。
それに加えてコンドロイチンとカフェインが入っています。

それでは生薬類から詳しく見てみましょう。

反鼻(ハンピ)とはマムシの内蔵を取り除き、皮を剥いで乾かしたものです。
マムシが滋養強壮に良いのは昔からよく知られていますね。
新陳代謝を高めるのにも良いとされています。

ちなみに「チンキ」とは成分の名前ではなく「薬剤などをエタノールやエタノールを含む精製水で希釈したもの」という意味です。

次にシベットチンキです。
シベットとは別名霊猫香(レイビョウコウ)とも呼ばれ、雄のジャコウネコの生殖器近くに溜まる分泌液のことです。
強心や血流増加、興奮目的で用いられます。

ちなみにシベットは香水の原料としても使われており、シャネルの5番はシベットを元に作られています。
クレオパトラが媚薬として使っていたという記録も残っているらしいですよ。

ゴオウは牛の胆石を元にした生薬であり、強心作用や鎮静、鎮痛作用があります。
市販薬の救心や宇津救命丸などに配合されています。

ニンジンとサンザシはどちらも植物ですね。
ニンジンには強心作用がある他、胃腸の不調を整える効果もあります。
サンザシも健胃、消化、整腸などに用いられます。

ジオウはジオウという植物の根を乾燥させて薬としたもので、強壮薬として使われます。
漢方薬として医療の現場でも虚弱者に処方されることがありますね。

ローヤルゼリーはご存じの方も多いと思いますが、ミツバチの分泌物で女王蜂の体力を高める特別な食べ物です。
人間が食べても体力低下を和らげる働きが期待できます。

次にビタミン類を見てみましょう。
主にビタミンB群で構成されています。

ビタミンB1は糖質からエネルギーを作り出すのに欠かせないビタミンです。
栄養バランスが乱れてビタミンB1が不足すると、食事をしてもエネルギーが上手く作られずに体力が回復しません。

ビタミンB2は同様に脂質など様々な栄養からエネルギーを作り出すのに必要であり、他にも運動や筋肉の発達にも欠かせません。

ビタミンB6もまた筋肉の発達に必要であり、ビタミンB2と一緒に摂ることで効果的に働いてくれます。

ビタミンB12は神経を健康に保つために欠かせません。
ひどく不足するとしびれなど神経障害を起こす他、貧血になることもあります。

ビタミンEには血行を改善する効果があり、肩凝りや目の凝りに良いとされています。
ナッツなどに含まれていますが、食事から摂りにくいビタミンの1つです。

ニコチン酸アミドはタバコのニコチンとは無関係で、ナイアシンアミドとも呼ばれるビタミンB群の1つです。
新陳代謝を高め、血管拡張効果も期待できます。

パンテノールは体内でビタミンに変わるプロビタミンです。
体内でパントテン酸になったあとは他のビタミンと協力して、皮膚や髪の毛の健康維持に役立ちます。
ストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの分泌を助ける効果もあります。

コンドロイチン硫酸エステルについては聞き覚えがある方もいますよね。
一時期流行したもので膝など関節を保護し、痛みを軽減する成分です。
ユンケル黄帝液の効能効果に膝の痛みとは書かれていませんが、多少の膝への影響がある可能性はあるかもしれません。

カフェインは栄養ドリンクの中にほとんどと言って良いほど含まれています。
何故なら多くの栄養ドリンクには即効性がないのですが、飲んですぐ「元気になった気がする」と感じさせるためにカフェインの興奮作用が役立つからです。

ユンケルと他の栄養ドリンクの違いは?

たくさんの有効成分が含まれていることはわかりましたが、ユンケル黄帝液は栄養ドリンクの中では高価な方ですよね。
他の栄養ドリンクに比べてどのような違いがあるのか調べてみました。

まずコンビニやスーパーで、100円程度で売っている栄養ドリンクと比べてみます。

大きな違いは

  • 生薬成分の有無
  • ビタミンの種類数

です。

ユンケル黄帝液は「第二類医薬品」に指定されており、安い栄養ドリンクとは違って「一定の薬効が認められている」ものです。
第二類医薬品指定となる理由はやはり生薬にあると言えます。

一つ一つの生薬の量はそれほど多くはありませんが、そのほとんどが実際に漢方治療に使われるものです。
「清涼飲料水」指定となる栄養ドリンクとは効果の違いがあって当然ですね。

また、含まれているビタミンの種類も廉価な栄養ドリンクはユンケルの半分くらいです。

「疲れが辛い」「風邪気味」なんて時には第二類医薬品の栄養ドリンクを選んだ方が効果を実感しやすいでしょう。

次にユンケル黄帝液同様に、高価な栄養ドリンクと比較してみます。

高価な栄養ドリンクは軒並み生薬を配合しており、例外もありますが価格と共に配合量も増えるのが一般的です。
ユンケル黄帝液は1本800円ですが、他社製品のもう少し高価な栄養ドリンクと同等の生薬配合量なのが評価できます。

また、滋養強壮成分に絞って配合している栄養ドリンクもありますが、ユンケルは胃腸や神経の疲れもカバーできる内容です。
ネットの口コミでも「心が疲れているときにも良い」と言っている人がいますね。

生薬はその人の体質、体調により効果の出方や実感の仕方が異なるので一概に皆に良いとは言えないものですが、薬剤師である私の目でチェックして「試す価値のある栄養ドリンク」だと言えると感じました。

ユンケル黄帝液は精力剤として使える?

ユンケルの効能効果は

  • 滋養強壮
  • 肉体疲労・病中病後・発熱性消耗性疾患・食欲不振・栄養障害・妊娠授乳期などの場合の栄養補給
  • 虚弱体質

となっており、精力については触れられていません。

しかし一つずつ成分を見てみると

  • 血流増加
  • 血管拡張
  • 新陳代謝アップ

など精力剤の効能として必要なものが含まれており、全く精力剤としての意味をなさないということもなさそうです。

もちろん医療用医薬品のようにEDを改善することはありませんし、一部の精力剤のように飲み続けることで固さや長さが増すことも期待できません。

ただ

  • 疲労感が取れず、勃ちが悪い
  • 体力がもたず、途中で萎んでしまう

なんて時には意味を成してくれる可能性があります。

一般的に栄養ドリンクを飲んでから効果を実感するまでは30分~1時間くらいと言われています。
飲んでから20分後くらいにはカフェインの効果が出てくるので「元気になってきたような気分」になるかもしれませんが、まだ気分だけです。

生薬成分が浸透しやすい空腹環境で、ビタミン類がエネルギーを作り出す時間なども考慮するとユンケル黄帝液は

  • ここぞという時の1時間前に飲む
  • しっかりと食事をしてエネルギーの元を蓄えておく
  • 食事から2時間以上あける

この条件が揃ったときが最も効果を感じやすくなるでしょう。

精力剤として販売されている商品のような実感は得られないかもしれませんが、体力が落ちて疲労が溜まっている方は試してみても良いかもしれませんね。

自分では溜まった疲労に気が付いていない場合もあり、何となくユンケルを飲んでみたらビックリするほど頑張れた!なんて人もいるようです。
夜に栄養ドリンクを飲んでおくと翌朝スッキリして起きられるので、朝疲れが取れていないと感じる方にも良いですよ。
カフェインで眠れなくなってしまう方は注意してくださいね。